履歴・経歴・教育研究業績およびPR

履歴・経歴

プロフィール

氏名 徐 誠敏 (ソ ソンミン)
SEO SUNG MIN
生年月日 1972年7月3日
メールアドレス ssmkorjp@yahoo.co.jp
ssmkorjp@gmail.com
在留資格(外国籍) 教授
国籍 韓国
現住所 〒206-0001
東京都多摩市和田1261百草団地19-305

学歴

平成14年4月 中央大学大学院商学研究科商学専攻修士課程入学(日本)
平成16年3月 中央大学大学院商学研究科商学専攻修士課程修了(商学修士学位を取得)(日本)
平成16年4月 中央大学大学院商学研究科商学専攻博士課程入学(日本)
平成22年3月 中央大学大学院商学研究科商学専攻博士課程修了(商学博士学位を取得)(日本)

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職歴

【平成15年1月】
株式会社INOBO社(平成17年12月)
【事業内容】ハローキティグッズなどのキャラクターを取り扱う文房具の韓国会社
■企画・営業部署(代理)
■担当業務
①社長の日本でのスケジュール管理および資料作成
②商品企画・営業活動における価値提案と社員教育,在庫管理
③取引先との交渉時のコミュニケーションと各種資料の翻訳など

【平成18年3月】
LGカードとLG半導体(平成19年1月)
【事業内容】クレジットカードと半導体の韓国企業
■企画・マーケティング・営業部署(相談役[アドバイザー])
■担当業務
①商品企画・営業活動における価値提案と社員教育
②取引先との交渉時のコミュニケーションと各種資料の翻訳など

【平成19年4月】
カネボウ化粧品販売株式会社関越地区本部埼玉東支社販売部ドラッグ二課販売(日本)
■ブランド・アドバイザー(~平成21年10月)
■担当業務
①新製品の企画・開発,商品コンセプト開発,デザインとプロモーションの価値提案,営業マンのマーケティングの教育と研究会など

【平成22年4月】
中央大学国際交流センター 韓国大学交流関係アドバイザー

【平成22年4月】
中央大学商学部兼任講師(現在に至る)
(韓国優秀大学と中央大学間の「専攻研修プログラム」)
異文化の側面から見る日・韓のさまざまな模様と,グローバル市場(新興国市場を含む)における日・韓企業のマーケティングの比較などについて学ぶ

(外国書講読(英)Ⅰ・Ⅱ)
マーケティング&ブランディングに関する最近のジャーナル誌の英語論文やテキストを輪読することによって,「ブランド・マーケティング」や「企業ブランド・マネジメント戦略」に関する基本知識と最新事例の内容を深める。2周に1回,マーケティング論の理論と事例の授業(Power Point)を行う。

(外国書講読(朝)ⅠⅡⅢⅣ)
韓国語で書かれた最近の新聞記事や文献を通して,日本(企業)と韓国(企業)の文化の共通点と相違点などについて学ぶ。

【平成23年4月】
コーチ・ユナイテッド株式会社 スマイル韓国語講座コーチ(現在に至る)
通訳,留学準備,ビジネス会話,翻訳,韓国語能力試験(TOPIK)初級,
韓国語能力試験(TOPIK)中級,韓国語能力試験(TOPIK)上級

【平成23年7月】
「徐誠敏の企業ブランド・マネジメント戦略論の研究室と日・韓企業のマーケティング&ブランディングのコンサルティング」代表
戦略的視点から、マーケティング論、国際マーケティング論、グローバル・ブランド・マネジメント論の研究、コンサルタント業務を行っている。ネット上で、日・韓企業の経営者とマーケティングとブランディング関連のマネジャーたちとの関係構築と知識共創コミュニティ創造を目指している。

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学会及び社会における活動等

< __________ 学会活動 __________ >

【所属学会】
日本商業学会、組織学会、経営戦略学会、社会人文学会

【平成19年9月】
「現代企業のブランド・マネジメントの展望について―企業ブランド研究の現状と課題を中心として―」
『産学連携シンポジウム』
場所:カネボウ化粧品株式会社本社,20階会議室

【平成20年4月】
「企業ブランド・マネジメントの深層的なメカニズムに関する理論的研究―統合的な視点を中心として―」
『2008年度第1回商学研究科研究報告会』
場所:中央大学大学院多摩キャンパス2号館4階研究所会議室4

【平成22年3月】
「CEOブランドの戦略的競争優位性に関する研究―AppleのCEOブランド,企業ブランド,製品ブランド間の価値創造の相関関を中心として―」
『経営戦略学会 第10回研究発表大会』
場所:早稲田大学11館7階704教室

【平成23年9月】
「欧米の先進国市場・新興国市場における韓国企業の躍進要因分析に関する研究
 ―デザイン・マーケティング・ブランドの競争力の革新を中心に―」
『社会人文学会 第9回大会』
場所:中央大学後楽園キャンパス 6号館3階6301教室

【平成24年9月】
「日本中小企業の「ものづくりの競争力」と「市場づくりの競争力」のバランス戦略
―「本多プラス」のブロー成形技術力・デザイン力・ブランド戦略を中心に―」
『社会人文学会第10回大会』
場所:玉川大学 大学研究室棟 地下1階 B101教室

【平成24年11月】
「新興国市場における韓国企業のグローバル・マーケティング戦略
 ―国・地域別市場最適化戦略に着目して―」
『日本商業学会関東部会』
場所:日本大学経済学部 7号館 7091教室


< __________ 社会活動 __________ >

【平成16年4月】
中央大学韓国人留学会の諮問委員(平成23年3月)

【平成21年11月】
「第1回 就職活動のためのセミナー開催」
場所:中央大学国際交流センター会場
参加企業:日産自動車,カシオ計算機,GE不動産,カネボウ化粧品,エプソン販売,韓国のLG電子やLGカード

【平成21年12月】
「知識創造研究会」
中央大学の在学生(日本人・韓国人・中国人の学部生)を中心に,マーケティングに関する基礎的な知識を習得しつつ,就職活動に向けて,特定のテーマを中心にグループ・ディスカッションとレポート作成を通して,前に踏み出す力(主体性,働きかけ力,実行力),考え抜く力(課題発見力,計画力,創造力),チームで働く力(発信力,傾聴力,柔軟性,情況把握力)といった社会人基礎力(2007年経済産業省が定義したもの)の向上を図る参加型研究会である。また,この場の参加を通して,メンバーの意識・無意識のうちに,相互観察,相互理解,情報的相互作用と心理的相互作用をめざす「対話型コミュニケーション能力」を育てることをも目指す。毎週水曜日行う。

【平成22年1月】
SNS(Social Network Service)mixiのコミュニティを通して,中小企業の経営者やマーケティング関連のマネジャーを中心とした「戦略的かつ全社的なマーケティング & 企業ブランド・マネジメント戦略の研究会」を定期的に行う(現在に至る)。

【平成22年4月】
少数の中央大学の在学生(日本人と韓国人)を中心に,「新興国市場に通用する韓国企業(サムスン電子,LG電子,現代自動車)のグローバル・マーケティング研究会」を毎週木曜日行う(現在に至る)。
この研究会では,グルーバル市場における韓国企業の躍進の要因をさまざまな角度から検証することで,グローバル市場(新興国市場を含む)における日・韓企業のマーケティングの比較に重点を置いてある。たとえば,フランスにおける韓国企業(サムスン電子,LG電子,現代自動車)の文化マーケティング (ヨーロッパ市場において,スポンサーシップを通した文化マーケティングを戦略的に展開することで、ブランド知名度・認知度・ロイヤルティを高めると同時に,プレミアム・イメージを極大化させ、2006年代からヨーロッパ市場でシェアを30%アップさせ1位を占めている)と,イギリスにおけるスポーツ・マーケティング(英プロサッカーチームのチェルシーを後援するなどのスポーツ・マーケティング活動など)の事例,新興国市場の消費者の心を掴んだ韓国企業の徹底した現地マーケティング活動の事例から学ぶ。また,グローバル市場(新興国市場を含む)における韓国企業のグローバル・マーケティングの事例の検証から,今後の日本企業が取り組むべきグローバル・マーケティング経営の道を探る(モノづくり+市場づくりの両輪こそが日本企業の未来を開く鍵となる)。また,この研究会では,日・韓企業のグローバル・マーケティングの比較だけではなく,②サラリーマンの日・韓比較,③経営学教育における日・韓比較,④成果主義賃金制度の日・韓比較,⑤日・韓企業の国際展開比較,⑥日・韓携帯電話市場の比較,⑦日・韓企業のIT経営に関する比較,⑧モノづくり重視の経営とマーケット重視の経営の構造比較などを通して,日・韓企業のあり方に有益な研究成果を得ることを目指している。

【平成23年11月】
第12回千葉県元気印企業大賞、優秀経営賞受賞、千葉のおみやげ2000品 製造・卸・販売
株式会社 諏訪商店の会社見学会(中小企業の経営者11名と中央大学3年生3名)およびコンサルティング(商品企画室・品質管理室・マーケティング企画室・代表取締役にアドバイスと価値提案)を行った。
 http://www.ssm-gcbm.com/pr/pdf/suwa2.pdf、http://www.ssm- 
 gcbm.com/pr/pdf/suwa.pdf

【平成23年12月】
「サムスン電子のグローバル・マーケティング戦略」
 http://www.ssm-gcbm.com/pr/pdf/sgms.pdf
「国際マーケティング論b」の講演会、場所:東京経済大学 f308

【平成24年1月】
「グローバル市場における韓国企業の躍進から学ぶもの」
 来年結成40年記念講演会
 場所:有楽町成城クラブ
 主催:「那由他会」
 http://www.ssm-gcbm.com/pr/pdf/kgm.pdf

【平成24年5月】
「グローバル化時代における戦略とマーケティングを考える―韓国企業(サムスン電子)の 躍進から学ぶ―」
 http://www.ssm-gcbm.com/pr/pdf/samsunglocalization.pdf
 場所:関東学院大学

【平成24年6月】
「韓国企業のカメレオン型現地化戦略」
 http://www.ssm-gcbm.com/pr/pdf/chameleontypelocalization.pdf
 場所:関東学院大学

【平成24年7月】
「先進国市場 & 新興国市場における韓国企業の躍進から学ぶものⅠ
 ―デザインとグローバル・マーケティング、グローバル・ブランドの革新を中心に―」
 http://www.ssm-gcbm.com/pr/pdf/kcgms.pdf
「先進国市場 & 新興国市場における韓国企業の躍進から学ぶものⅡ
 ―デザインとグローバル・マーケティング、グローバル・ブランドの革新を中心に―」
 http://www.ssm-gcbm.com/pr/pdf/kcgmss.pdf
「先進国市場 & 新興国市場における韓国企業の躍進から学ぶものⅢ
 ―デザインとグローバル・マーケティング、グローバル・ブランドの革新を中心に―」
 http://www.ssm-gcbm.com/pr/pdf/kcgmsss.pdf
「グローバルプロフェッショナルズ創造戦略プロジェクト公開スクール」人間力育成講座
 場所:東京銀座資生堂ビル9階

【平成24年11月】
「韓国企業から学ぶ先進国・新興国市場におけるグローバル・マーケティング戦略と強い ブランドづくり―サムスン電子の「国別・地域別市場対応戦略(カメレオン型現地化戦
 略)を中心に―」
「日本企業のものづくり競争力と市場づくり競争力のバランス戦略の構築に向けて―本多 プラス株式会社」のブランド戦略を中心に―」
・先進国市場と新興国市場で躍進を続けるサムスン電子をはじめとする韓国企業のグロー
 バル・マーケティング戦略と強い ブランドづくりから何を学び、どう活かすべきかを
 解説!
・日本企業が今後取り組むべき「ものづくり競争力」と「市場づくり競争力」のバランス
 戦略を提案する!
会場:東京・大田区蒲田 大田区産業プラザ(PiO) 6F C会議室
対象:グローバル・マーケティング戦略やブランド・マネジメント戦略についてご興味・
   ご関心のある大企業・中小・中堅企業の経営者・経営幹部をはじめ、マーケティン   グ部・広告宣伝部・ブランドマネジメント部・製品開発部に携わる関係者の方々

その他、業界での活動・講演多数

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賞罰

【平成17年4月】
財団法人牧田国際育成会第19期奨学生(~平成19年3月)

【平成19年4月】
中央大学企業研究所リサーチ・アシスタント(~平成21年3月)

【平成20年7月】
富士ゼロックス小林節太郎記念基金研究助成(平成22年6月)
「企業ブランド研究の現状と課題―日・韓企業の全社横断的企業ブランド・マネジメント専門組織を中心に―」

「CEOブランドの戦略的競争優位性に関する研究―AppleのCEOブランドと企業ブランド,製品ブランド間の相関関係を中心として―」

教育研究業績

研究分野

マーケティング論、国際(グローバル)マーケティング論、ブランド・マネジメント論(特に、企業ブランドと製品ブランド、CEOブランド間の価値創造マネジメントについて理論と実証の両面から研究を行っている)、経営戦略論、国際ビジネス・コミュニケーション論。最近は、国家ブランド・マネジメントや、地域そのものの観光ブランドの創造と発信による地域ブランド・マネジメント(企業ブランドと地域ブランドの関係づくり)に関する研究の現状と課題に取り組んでいる。

研究内容のキーワード

ブランド・エクイティ、ブランド・アイデンティティ、革新的な製品ブランド、企業ブランド、CEOブランド、リーダーシップ、全社横断的ブランド・マネジメント
専門組織(現代型ブランド・マネジメント専門組織)、グローバル・マーケティング,グローバル・ブランド、(従業員参加型の)インターナル・ブランディング、連続的なブランド価値創造、資源ベース論、ブランド・ナレッジ・スパイラル、企業価値の創造、戦略的企業ブランド・マネジメントの深層的なメカニズム(企業・事業体の差別化)など

担当可能な科目

マーケティング論,広告論,製品戦略論,国際(グローバル)マーケティング論,ブランド・マネジメント論,経営戦略論,流通論,マーケティング(ブランド)・コミュニケーション論,商業学入門,経営学入門など。

教育研究業績書

< __________ 教育上の能力に関する事項 __________ >

■■■教育方法の実践例■■■
1)「グローバル・マーケティング論(B)」授業の事例研究の補助指導
平成17年4月~平成21年1月
4人~6人のチームを組んで、グローバル企業の成功事例と今後の課題・展望を検証・分析し、各チームが発表することで、チームワーク力と分析能力、プレゼンテーション能力などを向上させてきた。
中央大学商学部学生向けの(3-4年次配当)科目。

2)「国際マーケティング論」授業の補助指導
平成18年4月~平成21年1月
修士1年生には,授業の最初に,国際マーケティングの変遷過程と全般的な概要についてプレゼンを行い,効果的な発表のやり方とレジュメの作り方などについて補助指導を行ってきた。修士2年生には,主に修論の書き方などについて補助指導を行ってきた。

3)現場のマーケティング・マネジャーとのインタビューと各種のビジネス番組によるVTRを用いた視聴覚教育の実践
平成22年4月~現在に至る
マーケティングに関する理論だけではなく,最新の業界事情やビジネス現場の声を、リアルタイムで授業に反映し、即戦力となる人材の育成を目指している。
中央大学商学部学生向けの(3-4年次配当)科目。


■■■作成した教科書,教材■■■
『企業ブランド・マネジメント戦略―CEO・企業・製品間のブランド価値創造のリンケージ―』
平成23年4月~現在に至る
同書は,韓国優秀大学と中央大学の「専攻研修プログラム」,「知識創造研究会」,「韓国企業のグローバル・マーケティング研究会」,「外国書講読(英)」,社会人(企業の経営者とマーケティング関連のマネジャーなど)を対象とした「マーケティング&ブランディング研究会」の教材として使っている。


■■■当該教員の教育上の能力に関する大学等の評価■■■
*「グローバル・マーケティング論(B)」授業の「平成18年~20年度・授業評価アンケート」
平成18年~平成20年
学生による授業評価アンケートにおいて高く評価された(授業の内容と指導のやり方にほぼ満足と回答した学生が8~9割を占めた)。学生による授業評価アンケートの結果には以下のようなものがあった。①通常の講義では,受身的な姿勢が多かったのですが,大勢の前でプレゼンテーションを行うことによって,プレゼンのスキルを向上させることができました。②この授業を通して,各々のグローバル企業の強みをより明確に理解でき,就職活動に大変役に立ちました。③学術的視点とビジネス的視点を同時に習得できて,大変有益な授業でした。④1つのテーマに基づき,チームのメンバー達が一丸となってグループ作業を通じてお互いに協力しながら,1つのことに打ち込むことによって,自身の能力以上のことを達成できる喜びを味わうことができました。⑤国際的なビジネスを行う際に生じる,ⅰ相互理解の大切さ,ⅱ文化の違いによるすれ違い,ⅲ法律などにおける障害などを実際の事例から学ぶことができました。⑥企業研究とはどのように進めたらよいのか,効果的な発表はどんなものか,他のチームの発表から学ぶことも多かったです。⑦学生たちが自発的かつ積極的な発表ができるようになりました。



< __________ 研究業績等に関する事項 __________ >

■■■著書■■■
『企業ブランド・マネジメント戦略―CEO・企業・製品間のブランド価値創造のリンケージ―』
2010年10月20日出版
創成社(1-384ページ)

本書の目的は,現代企業を取り巻く激変するグローバル市場環境の中で,企業価値を持続的に創造するための企業戦略の一環として,今後企業が取り組むべき,戦略的企業ブランド・マネジメントの深層的なメカニズムを理論的かつ実践的な研究の考察を通して解明することである。とりわけ,本書の主な内容は,経営の軸となる3つのブランド,すなわち企業トップのCEOブランドと企業ブランド,製品ブランドの3者間の価値創造のリンケージと相互依存関係の構築・強化に焦点を当て、企業価値を高める企業ブランド・マネジメント戦略の仕組みやあり方を明らかにしている。また,本書は,現代企業が持続的競争優位を獲得するために企業ブランド・マネジメント戦略を立案・策定・実行していくプロセスをCEOブランド,企業ブランド,そして製品ブランド間の価値創造の相乗効果という観点から解明したものであり,ブランド・マネジメント戦略を中心としたマーケティング論のみならず,経営戦略論,意思決定論,組織論,リーダーシップ論といった戦略論全般への多くのインプリケーションをもつ意欲的な研究であると言えよう。すなわち,本書は,企業ブランド・マネジメント戦略とそのあり方を広義の視点から,理論的かつ実践的に解明し展望する。そこで,本書では,いくつかの問題意識を明らかにするために,第1章から第3章にかけて,CEOと企業,製品間のブランド価値創造の相関関係を中心とした,企業ブランド・マネジメントに関する先行研究を理論的に検討している。この検討をもとに,第4章と第5章では,企業ブランド・マネジメントをより戦略的かつ全社的に取り組み,急成長を遂げ高業績を上げている成功事例(AppleやSamsung)を検討している。さらに,本書が示す企業ブランドは,現代企業が先進国市場だけではなく,新興国市場においてグローバル・マーケティング活動を展開するにあたって,その好ましいイメージや評判,価値の構築・強化がますます重要になってきているため,より戦略的かつ全社的にマネジメントしなければならない。また,グローバル市場の顧客・消費者の心の中に,好ましい企業ブランド価値・イメージ・評判を構築・強化することで,競合他社からの高い参入障壁を形成することができると同時に,企業の長期的な目標と持続可能な成長をも果たすことができる。


■■■学術論文■■■
1.「企業ブランド研究の現状と課題」(査読付)
2007年8月
『企業研究』第11号
中央大学企業研究所(209-239頁)

本論文は,企業ブランドと全社横断的企業ブランド・マネジメント専門組織の重要性と現状を再認識し,強調するところに焦点を当てている。したがって,本論文では,戦略的かつ全社横断的な視点からマネジメントすべき企業ブランドの重要性とブランド研究におけるその位置づけ,そして戦略的な特徴や意義を明らかにし,またその役割と機能に関する利点および活用,そして組織的な構成要素,潜在的影響に関する研究を考察している。また,日・韓企業における企業ブランドの重要性と,日・韓企業独自の全社横断的な企業ブランド・マネジメント専門組織の現状を再検討し,今後,日・韓企業が目指すべき全社横断的な企業ブランド・マネジメント戦略を行うに当たって乗り越えるべき課題を提示している。本論文の考察を通して明らかとなった結果を簡潔にまとめると,以下のとおりである。まず第1に,今後,企業は,企業ブランドの重要性を明確に認識した上で,企業ブランドの戦略的意義や特徴,その役割および機能,組織的な構成要素,潜在的影響などを最大限に活用しなければならない。なぜならば,企業ブランドは,範囲のベネフィットとして広範な事業活動で持続的な効果を発揮し,他社から模倣困難な見えざる戦略的資産としての情報的経営資源であると位置づけられているからである。第2に,今後,持続可能な企業成長を果たすための企業ブランド・マネジメントのあるべきあり方は,企業の経済的価値や組織的価値のみを得るために取り組むだけではなく,社会的(環境的)価値をも生み出すためにより戦略的なCSR活動を通した全社横断的企業ブランド・マネジメントやリスク・マネジメントにも積極的に取り組まねばならない。第3に,企業は本社内部または組織内部において,全社横断的企業ブランド・マネジメント専門組織を設けることによって,企業と事業活動の進むべき方向性を明確に示しつつ,企業ブランドの中核となる基本理念・ビジョン・価値観を組織内部に徹底的に浸透させること,従業員の意欲向上に資すること,コミュニケーションの効率と効果を高めることなどの競争上の優位性を確保することができる。


2.「マーケティングにおけるブランド概念に関する研究の発展プロセス―研究史的考察を中心として―」 (査読付)
2008年2月
『大学院研究年報』第37号
中央大学商学研究科篇(57-76頁)

本論文の目的は,マーケティングの視点だけではなく,マネジメントの視点も含めた,ブランド概念に関する研究を研究史的かつ戦略論的な視点に基づいた考察から,各々の時代におけるブランド概念に関する研究の特徴を明らかにし,今後のブランド概念に関する研究を展望することである。本論文では,ブランド概念やブランド・マネジメントの研究は20世紀初めのマーケティングの生成とともに発展・進化し続けており,ただマーケティングにおける重要課題の1つだけではなく,企業の経営戦略を行うに当たっても重要課題として取り組まなければならないということを示している。本論文の考察を通じて,今日的な視点から捉えるブランドは,ミドル主導型の製品ブランド単位としてその資産をマネジメントする次元から,トップ主導型の企業(企業ブランド)単位としてその資産をマネジメントする次元へとそのパラダイム・シフトが変わってきていることが明らかになった。さらに,本論文の考察を通じて,これまでのブランド概念またはブランド・マネジメントに関する研究のパラダイム・シフトを戦略論の観点からみると,Porterの提唱するポジショニング・ベースのブランド・マネジメントのアプローチ(製品ブランド・マネジメント論)からBarneyの提唱する資源ベースのブランド・マネジメントのアプローチ(企業ブランド・マネジメント論)へと変わってきている傾向が見受けられる。


3.「企業ブランド・マネジメントの深層的なメカニズムに関する理論的研究―統合的な視点を中心として―」(査読付)【特集】「現代企業の戦略とマーケティング」
2008年8月
『企業研究』第13号
中央大学企業研究所(21-51頁)

本論文の目的は,持続的な企業価値を創造する原動力となる企業ブランド・マネジメントに関する欧米の先行研究を考察し,統合的な視点から,企業ブランド・マネジメントにおける深層的なメカニズムを解明することである。本論文から導き出されたインプリケーションや結果は,戦略的企業ブランド・マネジメントは企業の中長期的なマーケティングの諸活動の結果論として行われていた製品と顧客間の関係のみが中心になった従来のブランド・マネジメントのレベルでとどまらずに,CEOブランドが戦略的競争優位の源泉となるのと同時に,CEO自らが企業ブランドと製品ブランドのマネジメントに深く関与しつつ,それらの価値と評判間の相互依存関係を構築・強化するための戦略的かつ統合的なブランド・マネジメントを行わなければならないことである。したがって,本論文で言う戦略的企業ブランド・マネジメントの究極の目的は,製品ブランド・マネジメントのさまざまなメリットと優位性,重要性などを最大限活用すると同時に,そのいくつかの課題と限界点を克服しつつ,企業組織の総体的な価値を高める戦略の一環として,企業のCEOブランドと企業ブランド,製品ブランド間の相互依存関係と相乗効果を戦略的に活用することで,マーケティングとブランディング,マネジメントのさまざまな面での効率性を向上させ,持続可能な企業成長を果たすことである。


4.「インターナル・ブランディングの戦略的活用に関する研究―企業ブランドの形成・定着を中心として―」(査読付)
2009年2月
『大学院研究年報』第38号
中央大学商学研究科篇(21-38頁)

本論文の目的は,戦略的意図のもとで,企業ブランドを形成し,定着させるために,近年,企業が盛んに行っている従業員向けのインターナル・ブランディング(Internal Branding)に関する戦略的な重要性と活用方法を明らかにすることにある。本論文の考察を通して発見したのは,ブランド・マネジメントにおける従業員の戦略的重要性とインターナル・マーケティング(Internal Marketing)とインターナル・ブランディングの概念,企業ブランドの形成・定着におけるインターナル・ブランディングのプロセスとフレームワークである。本論文の貢献は,企業組織内部において自社独自の企業ブランドを形成・定着させるに当たって,全従業員を戦略的資源と位置づけると同時に,彼らを戦略的に活用する際に,適用可能な戦略的インターナル・ブランディングのフレームワークとベストプラクティス事例(Samsungなど)を提示したことである。とりわけ,グローバル・マーケティング活動を中心とした表の競争力で新興国市場において急成長を果たしつつあるSamsungの事例は,グローバル規模で急成長を遂げたサムスングループ(とりわけ,サムスン電子)の原動力の源泉を、李健煕会長のCEOブランドとインターナル・ブランディング(内的改革)の観点から考察している。李会長は,彼の強力なリーダーシップの下で進んだ,急成長の起爆剤となった「新経営宣言」を通して,トップとしての「明確な戦略的ビジョン」の提示と共有,変化を恐れ組織内部で最も変化しにくい本社または各国の現地の経営幹部をはじめ,現場の末端従業員にまで「危機意識」を高め,全社レベルで「質中心の経営」と「抜本的な改善」などを徹底的に実践していくことで,急成長を成し遂げてきた。したがってこの一連のプロセスは,全社挙げて取り組んだ大規模かつグローバルなインターナル・ブランディング活動であると言える。


■■■その他:調査報告等の上記以外の出版物,学会活動等の役職,学会発表等■■■

1.「企業ブランド研究の現状と課題―日・韓企業の全社横断的企業ブランド・マネジメント専門組織を中心として―」(査読付)
2011年3月発行
富士ゼロックス 小林節太郎記念基金2008年度研究助成論文

本論文は,企業ブランドと全社横断的企業ブランド・マネジメント専門組織の重要性と現状を再認識し,強調するところに焦点を当てている。本論文の考察を通して明らかとなった結果を簡潔にまとめると,以下のとおりである。まず第1に,今後,企業は,企業ブランドの重要性を明確に認識した上で,企業ブランドの戦略的意義や特徴,その役割および機能,組織的な構成要素,潜在的影響などを最大限に活用しなければならない。なぜならば,企業ブランドは,範囲のベネフィットとして広範な事業活動で持続的な効果を発揮し,他社から模倣困難な見えざる戦略的資産としての情報的経営資源であると位置づけられているからである。第2に,今後,持続可能な企業成長を果たすための企業ブランド・マネジメントのあるべきあり方は,企業の経済的価値や組織的価値のみを得るために取り組むだけではなく,社会的(環境的)価値をも生み出すためにより戦略的なCSR活動を通した全社横断的企業ブランド・マネジメントやリスク・マネジメントにも積極的に取り組まねばならない。第3に,企業は本社内部または組織内部において,全社横断的企業ブランド・マネジメント専門組織を設けることによって,企業と事業活動の進むべき方向性を明確に示しつつ,企業ブランドの中核となる基本理念・ビジョン・価値観を組織内部に徹底的に浸透させること,従業員の意欲向上に資すること,コミュニケーションの効率と効果を高めることなどの競争上の優位性を確保することができる。さらに,本論文の考察を通してわかったことは,日・韓・欧・米の先進企業が取り組んできた全社横断的企業ブランド・マネジメント専門組織の形態は,今日のような激変するグローバル市場環境の変化に柔軟かつ迅速に対応・適合しつつ,進化・発展を遂げてきていることである。


2.「CEOブランドの戦略的競争優位性に関する研究―AppleのCEOブランドと企業ブランド,製品ブランド間の価値創造の相関関係を中心として―」(査読付)
2011年3月発行予定であったが,震災により延期された。
富士ゼロックス 小林節太郎記念基金2009年度研究助成論文

本論文の目的は,近年急成長を成し遂げ,グローバル市場において企業ブランドと製品ブランドの価値と評判がきわめて高いAppleのスティーブ・ジョブズの事例を通じて,CEOブランドが戦略的競争優位の源泉となることを明らかにすることである。したがって,本論文では,Appleを再びグローバル企業へと導いたスティーブ・ジョブズが「ダイナミック企業成長エンジン」としての役割と能力を果たすことによって,Appleの実質的な企業価値の向上に大いに貢献した結果,組織内部と外部においてCEOブランドとAppleの企業ブランドと製品ブランド(iPod,iPhone,iPadなど)間の価値をグローバル・レベルで生み出すことができたことを明らかにしている。すなわち,AppleのCEOブランドと企業ブランド,製品ブランド間のブランド価値創造の相関関係を明らかにしている。本論文の独自性は,CEOブランドの戦略的優位性のベストプラクティスとなるAppleのスティーブ・ジョブズの事例を戦略的ブランド・マネジメント論的な視点から考察することで,Apple自社独自のCEOブランドと企業ブランド,製品ブランドの3者間のブランド価値創造の相互依存関係のフレームワークを提示したことである。また,本論文の考察から導き出されたインプリケーションは,以下のとおりである。現代企業が持続可能な競争優位をいっそう向上させるために,今後取り組むべき戦略的かつ全社的な企業ブランド・マネジメントは,企業の中長期的なマーケティングの諸活動の結果論として行われていた製品ブランドと顧客間の相関関係のみが中心となった従来のブランド・マネジメントの枠を超えなければならない点である。それは,CEOブランドが戦略的競争優位となると同時に,CEO自らが企業ブランドと製品ブランドのマネジメントに深く関与しつつ,CEOと企業,製品におけるブランドと評判間の相関関係を構築・強化するための戦略的なブランド・マネジメントであり,これこそ,戦略的企業ブランド・マネジメントの深層的なメカニズムである。


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